住宅の配置計画と住宅設備と外構

 昨日まで30度を超える猛暑日だったのに、今日は一気に10度も気温が下がった。一気に秋がやってきて、涼しいを通り越して、少し肌寒いくらいだ。


 庭においた睡蓮鉢の中では、いつのまにか、メダカの赤ちゃんが生まれた。住宅についていろいろ調べているうちに、「ビオトープ」という言葉に出会い、住まいにビオトープを取り入れられるように工夫しておいた。家づくりをする前はビオトープなんて言葉は知らなかった。


 間取りの計画は工務店もいろいろアドバイスしてくれるが、住宅の配置計画についての情報は自分からかなり積極的に調べに行かないと意外と手に入らない。


 敷地の形状に合わせ、道路の位置、アプローチ、駐車スペース、自転車置き場、家事がやれるサービスヤード、ゴミの袋がおけるバックヤードなどなど、住宅の配置計画には検討事項が山ほどある。庭も観賞用、活動用、あるいは家庭菜園など利用計画を作らないと住宅の配置計画が立たない。癒しやくつろぎを与えるビオトープもベランダで実現することもできるが、せっかくの一戸建てなら庭に作ってみたい。


 庭に作ったビオトープは、上からのぞき込むのがいい。水槽だと横からお魚さんを見ることになるが、庭の睡蓮鉢を上からのぞき込むと、その水面には空と雲と木々が映り込む。まず、それがいい。体をかがめてのぞき込むと睡蓮の葉っぱや水草の陰に隠れていたメダカが、すっと泳ぐ。あ、いた!となる。これがまた実にいいのである。


 家づくりの勉強を始めた頃には、住宅と住宅設備と外構の区別もよくわかっていなかった。


 たとえば物置やカーポートは基礎の有無で、住宅か外構かが決まる。物置やカーポートは基礎がなければ外構。でも物置やカーポートも基礎があったら住宅。だからビルトインガレージは住宅。建てたときにあったエアコンは住宅設備、室外機もそれを置く台もそのための基礎に続く土間コンクリートも住宅設備。でもガスボンベを置く土間コンクリートは外構。屋根一体型ソーラーパネルも住宅。電柱から電気を引き込むためのポールも住宅設備。でも玄関ポーチの手すりは外構。基礎のないウッドデッキも外構である。


 住宅と住宅設備は固定資産税の対象。外構はそれに該当しない。


 火災保険の補償金額は住宅設備を含む住宅の建物価格。でもカーポートなど住宅を建てたときにすでにあったものは基礎がなくても保険の対象。


 なかなかややこしい。火災保険のことを知ったのは、引き渡しが終わって火災保険を選び始めてからだった。そのときも、家を建てる前から、誰かまとめて教えてくれればいいのに、と思った。というわけで、ここに書いてみた次第である。