一条工務店、2026年7月からエアコン保証延長

おしょうしな

 去年の夏、エアコンが故障した。結露腐食によるガス漏れ。いつのまにか築5年以上になったので、有償だという。見積もりをとったら、かなりかかるので、買い替えることにした。新しいエアコンでは、エアコン切ったあと、内部乾燥するのがデフォルト設定になっていた。マニュアルをよく見たら、ほかのエアコンも同じ機能があった。また結露腐食にならないよう、今更だけどと、内部乾燥の設定をした。


 今年も猛暑。だいたいそういうときに限ってエアコンが故障する。内部乾燥の設定が時すでに遅しで、また結露腐食か、と不安がよぎる。一条工務店アフターに連絡して、業者に来てもらう。不安的中。うわ、また費用がかさむなあと思い、一条工務店に確認。「2026年7月からエアコン保証延長しました」とオペレータ。えー、去年言ってよーと思いながら、費用負担の心配なく、修理完了。新築したときとちがって、エアコンの下にはピアノが置いてある。苦しい体制での修理ありがとう、業者さん。


 経年劣化が進むのは、家ばかりではない。体力も、認知機能も、どんどん低下する。思い出も、思い出せなくなり、共有できなくなってくる。具体的な名前があやふやになり、「ご先祖様」で、ひとくくりにする。


 位牌とか遺影とか、いまさらながら、忘れたくない人を忘れないために残すんだと気づく。「誰だか憶えてる?」と、もうお参りできず施設で過ごす人生の先輩と声がけしながら、写真に向かって手をあわせる。いずれ、自分も思い出せなくなって、あちら側に行くのだろうと、当たり前のことを思い返す。


 新築したらピアノを置いて、練習するぞと思っていたのに、もう、覚える速さより、忘れる速さの方がはるかに上回ってしまった。


 それでも、時は巡り、季節は移ろい、気づけば、天高く青空が広がり、蝉の声は、どこかさびしく、そこかしこに秋の気配が感じられる。


 今年もお盆が過ぎようとしている。


 最近、手にした「ギタレレ」をつま弾きながら、ディズニー映画「リメンバーミー」の歌を口ずさむ。形式や文化は違えども、故人やご先祖様を偲ぶ気持ちは、世界中同じなのだと思い出す。


 今日は、ふるさとのお盆の伝統料理「おくずかけ」を作ろう。いつの頃からか、ご先祖様から伝わる精進料理。かつて食べることができたご先祖様にお供えして、いま食べることができなくなったご先祖様のかわりに、いま食べることができる自分たちでお流れをいただこう。その日常がありがたい。


 残暑、お見舞い申し上げます。

                                   晩夏

ベトナム料理のお店

おしょうしな

 かつてご近所に定食屋さんがあった。店主が高齢なのと、売り上げが落ち込んで、閉店してしまった。そこに同じ名前で、ベトナム料理のお店が開店した。店主が笑顔で愛想をふりまき、たどたどしい日本語で、「いらっしゃい」と言うので、入ってみた。


 店内はベトナム人と思しき人たちであふれていた。若くて活気があって、もりもりご飯を食べていた。みんな日本語でない言葉でがやがたとおしゃべりしていた。高度成長期の日本もこんなだったんだろうなあと想像した。


 メニューには、名前も読み方もわからない料理がずらり。写真はついているものの、何を頼んでいいのかわからない。福岡の天神から開店の応援に来たというスタッフが、「パクチー、だいじょぶ?、これ、おいしい」と勧めてくれた。


 山盛りの料理。パクチーとレモングラスが効いて、なるほど美味しい。若い頃なら、よろこんでぜんぶ食べたのだろうが、とても食べきれなかった。料理の名前は思い出せない。料理の名前が覚えられないのも、大して食べてもいないのに、痩せずに、糖尿病予備軍になるのも、齢のせいだろう。


 家を建ててから5年。メンテは無償から有償になり、街の様子も変わってゆく。先日メンテに来た人が「10年なんて、あっというまですよ」と言っていた。その言葉が、すとんと腑に落ちた。


 新しく開店したベトナム料理のお店が、この次に行くときに、どんなふうになっているのかが楽しみだ。

今日は、熱中症の救急搬送が増えます

おしょうしな

 「熱中症警戒アラート」というより、「救急搬送が増えます」と言った方が、伝わりやすいと思うのはぼくだけだろうか?


 熱中症警戒アラートは、熱中症の救急搬送が増えると予想されるときに発表する。どんなときに増えるかと言えば、だいたい33℃を越えると急増する。どれくらい増えるかと言えば、死亡につながる交通事故並みに増える。


 だいたい33℃と書いたが「暑さ指数33」もわかりにくいと思う。誤解のないよう、定義を厳密にして、時間をかけて慎重に用語を定めていったら、そうなったということだろう。


 でも、誤解を恐れて、話を難しくし過ぎるのは、どうかと思う。伝えられる方だけでなく、伝える方も、労力がかかるのだから。


 地球温暖化は続くのだから、伝統文化は尊重したいけど、たとえば、お盆のお墓参りをやめる方が、効果があると思う。高齢者に喪服を着せて、木陰もない炎天下の墓地に拘束するのは熱中症のリスクが増す。


 とすると、「今日は、熱中症の救急搬送が増えます」よりも、「今年から、お墓参りは、オンラインにしましょう」の方が、さらにわかりやすいかもしれない。