デザインは外構で

 数年来の寒波ですっかり雪に埋もれていたが、ここにきてやっと雪解けが進み、土が見えて、ようやく春らしくなってきた。リビングの掃き出し窓から見える植栽の足元に咲いた福寿草は、お日様の光を集めて金色に輝いている。


 一条工務店の建物の外観は、同じような見た目で、デザイン性に乏しいという話をよく耳にする。でも、外観は建物ばかりでなく、外構にも大きく左右される。実際、一条工務店の打合せの途中で何度かいただいた外観パースより、一条工務店お抱えの外構業者の外観パースの方が、ずっとおしゃれだった。


 ただ、そうでなくても打合せの時間が短いのに、外構のデザインの打合せまではなかなか時間が取れない。加えて建物の予算で精いっぱいで、外構にまで予算を割けないということもあろうだろう。


 でも、せっかく、性能で一条工務店を選ぶなら、外壁の選べる色が少ないと嘆くよりも、その分、外構のデザインに時間と予算をかければ、それなりの外観も楽しめる。


 ちなみにアイスマートでは屋根の色も選べるのだが、平屋の場合、はしごをかけて屋根に上らない限り、屋根の色は、自分では見ることができない。これは、笑い話。


 外構のデザインを楽しむための検討要素は、たくさんある。ウッドデッキに流れるように接続する土間コンクリート、その土間コンクリートに落ちる植栽の影、フェンスや塀や縁石や飛び石、砂利の色、物置の色、コニファーに木目調の宅配ボックス、アプローチを彩るレンガ、木目デザインのコンクリートベンチ、さりげなくアクセントを与える青銅色のバードフィーダー、あたたかな光を放つガーデンライト、などなど。


 雪から顔を出したばかりの大地は、まだがちがちに凍っている。それでも、水仙やチューリップが芽を出してきた。たくましい命の息吹。あとひと月もすれば、春の花が彩りを与えて楽しませてくれることだろう。