真空断熱フタをやめた訳

 明日の外気温の温度は3℃。お風呂🛁で、基礎代謝を上げたい季節だ。



 さて、一条工務店のアイ・スマート的な言い方をすれば、家は性能、風呂も性能、というところだろう。ただ、この性能というのは、あるひとつの尺度だけをさすことも多い。


 アイ・スマートの浴槽は、真空断熱。真空断熱のふたをセットにすれば、かなりの断熱性能となる。


 が、ふたは、それを、やめた。営業さんも、設計さんも、ふたりともおすすめしません、とかぶりをふった。その理由は、真空断熱のふたが重いからだ。断熱性能は少し劣るが、少し軽いタイプのふたにした。


 気密とか断熱は、重いのだ。トリプルサッシの掃き出し窓は、その重さを低減するのに、レバーがついているほどだ。玄関ドアなど、最初に押し開けるときに、すうーっと外から、吸い込む風を感じる。明らかに空気の重さだ。ハニカムシェードも大面積の窓のところは、営業さんのおすすめに従い、すべて電動にした。ちょっと大きめの勝手口のハニカムシェードでも思いのほか重くて、大面積をすべて電動にしておいてよかったと後で思った。断熱も性能だが、軽さも性能なのだ。とくにお年寄りや障碍のある方には、軽さは大切な指標だ。


 お風呂の窓は、標準では、ペアサッシで、間に、目隠しが入るのだが、真空断熱のふたを使わないかわりに、これをトリプルサッシに変更した。地方のよいところで、隣家とのあいだには畑があるので、それほどプライバシーを気にしなくてもよい。朝の光や、夕焼け空の色を見ながら、お風呂に入るのもまた一興だ。


 お風呂は24時間換気システムの対象外で、強制排気で陰圧になっている。床暖房はきっちり入っているし、ほかの部屋から乾燥した空気が入ってくるので、入浴したあとは、お風呂の陸もすぐ乾く。もちろん、風呂場に段差はない。ただし、ユニットバスなので、標準以外のところに手すりをつけるのは、基本NGだ。


 さて、睡眠時差というのがある。



 加齢に伴い、朝早く目が覚めるというのは、聞いたことがあるだろう。それが、男女で差が生じる。個人差もあるだろうが、青年期は女性と比べて男性の方が夜型傾向が強いが、45歳を超える頃から男性の朝型化が目立ち始め、55歳くらいになると男女逆転、男性のほうが朝型になるという。


 つまり、ある年齢に到達したら、入浴や食事の時間をずらすことを、想定した方がいいということだ。ここで、浴槽の断熱性能と、ふたの軽さで、妥協点を探すことになる。まあ、ガス併用のエコワンを選んだので、エコキュートとちがってお湯切れを心配せずに、追い炊きすれば済む。実際、夜にお湯張りをして、面倒になって、朝に湯加減を見ても、そこまで冷めたかんじはない。入りながら追い炊きすればいい程度だ。


 お風呂場の床暖房はありがたい。ヒートショックの予防にもなるということだが、体を洗っていて寒くて、途中で浴槽につかりなおさなくていいのは、ゆったりした気分になれる。これから、だんだん寒くなると、ますます断熱浴槽のお世話になることだろう。