エアコン増設、初リフォーム

 朝起きると、ミンミンゼミが植栽にとまって、元気よく鳴いている。夜暗くなると、植栽の下草の中で、コオロギが鳴いている。なんだか、庭が一人前になったように思える。


 さて、沸騰時代の暑い夏が続いている。一条工務店のアイスマートだが、その気密・断熱性が災いして、結構、熱がこもる。夏は、ソーラパネルが使えるので、電気代高騰の中、昼間はエアコンで暑さをしのぐ。夜になって外気温が下がり、窓を開けても、熱がこもったままなので、エアコンで冷やした室温以下にには下がらない。


 昼もエアコンのない部屋は、エアコンの効きが悪い。24時間換気システムのロスガードの換気量はたかが知れているので、サーキュレータなどで風を送ってみても、やはり熱がこもる。


 暑いと感じるのは、オンライン会議のとき。このコロナで一気にオンライン会議が増えた。オンライン会議のときは、生活雑音を防ぐため、ドアを閉める。サーキュレータによるほかの部屋からの冷気も期待できない。扇風機も音がするし、マイクに風があたると、ごぼごぼというノイズになる。


 幸い、エアコン専用コンセントと将来用スリーブをつけていたので、思い切ってエアコンを増設することにした。悩んだのは室外機の取り付け位置。すでに室外機やらエコワンやらがついていて、取り付け可能な場所が少ない。一条工務店に相談したら、アフターの担当者が相談に乗ってくれた。冬場の積雪が心配なので、壁面取り付けにした。業者によると室外機の破損は2階からの、とくに雪庇による落雪による衝撃がほとんどで、積雪による破損はないという。平屋のアイスマートで、無落雪屋根の外壁なので、落雪の心配はないだろう。


 費用は、施工費用とエアコン込みでも、家電量販店の半額以下。契約書やら請求書やら見たらリフォーム費用とあった。おお!初リフォーム!


 相変わらず施工業者さんとの雑談は、アイスマートについて客観的に教えてくれる。エアコンを取り付けるための板が壁の中にあるそうなのだが、他の住宅メーカーや工務店だとその板が小さくて、取り付けるのに苦労することがあるそうだ。住宅内覧会などに出かけても、壁紙しか見えないから、こういう施工業者さんとの雑談でもないと、壁の中まではわからない。


 設置後、オンライン会議が快適になった。


 もうひとつ、施工業者さんと話題になったのが、ダイニングキッチン。ダイニングキッチンでは、コンロの上に排気フードがついているのだが、エアコンに較べるとずっと風量が少ない。エアコンを作動させると、調理時のオイルミストとか排気フードよりエアコンが吸い込み、エアコンのフィルターの方が汚れるのだ。ちなみにダイニングキッチンで扇風機を使ったり、窓を開けたりするとガスコンロの炎が不安定になることがある。使えば使うほどダイニングキッチンというのは、調理には向いていないと思う。美味しいものを手間をかけて作りたいなら、やっぱり気密断熱住宅より、台所が独立した古民家だろう。


 結局、我が家のエアコンは4台。4系統ある床暖房の制御区画と、ほぼ同じレイアウトで設置されることになった。床暖房の制御区画を考えてみれば、そうなるのが必然だったのかも。


 残念ながら、地球温暖化は、もう後戻りできない。猛暑、酷暑は、これからさらにエスカレートするだろう。住宅の性能が、暑さ寒さから、生活を守ることを第一義と考えれば、古民家より、気密断熱住宅なんだろうな、と改めて思う。

「家」と「デジタル情報」に共通するセキュリティの考え方

 コロナ禍による行動制限が解除された連休。各地のイベントが息を吹き返した。近くの河川敷で、催されていたイベントも復活して、久しぶりに大勢の人が見物に訪れた。


 とは言え、コロナ禍による行動制限は、生活に大きな変化をもたらした。ZoomやTeamsを使ったオンライン会議は当たり前になった。テレワークのために部屋の模様替えもした。コロナ禍がデジタルトランスフォーメーションが進むきっかけになったとポジティブに受け入れることもできる。


 それにともない、デジタル情報のセキュリティも取りざたされている。改めて考えてみるとセキュリティの取り扱いは、「家」も「デジタル情報」も共通だ。


 まず、「家」にも「デジタル情報」にも所有者(オーナー)がいる。


 次に「家」にも「デジタル情報」にも管理者がいる。注文住宅で家を建てた人は、オーナー兼管理者になることもあるが、借家などでは、大家さん(オーナー)が店子のひとりに管理人をお願いすることもあるだろう。


 さらに「家」にも「デジタル情報」にも利用者(ユーザー)がいる。アパートなどの住人のほとんどは、オーナーでも管理人でもない、ただのユーザーである。


 管理人は、ユーザーに対して、アクセス(入居)の権限を与える。ペット可とか、楽器不可とか、そういうこまごまとした条件をつける。物件には錠(ロック)があり、契約が成立したら住人(ユーザー)に鍵(キー)を預ける。


 この鍵(キー)は、その住人が正当な権限をもつ証明書だ。本人確認できれば、金属のキーでなくても、カードでもかまわない。


 本人確認の方法は大きく3つ。所有物認証、知識認証、そして生体認証だ。昔ながらの、金属のキーやカードは、所有物認証。それを持っている人が本人ということになる。落としたり、盗まれたてなりすまされるとセキュリティは破られる。ダイヤルキーみたいなものは、知識認証。暗証番号が知られるとセキュリティは破られる。顔認証や静脈認証は、盗まれづらい。マイナンバーカードでも顔認証が使えるようになって便利になった。


 パスワードを複雑にすることは、セキュリティを甘くする。複雑なパスワードは、覚えられないから、紙に書いて貼っておいたりするからだ。にもかかわらず、世間は、複雑なパスワードを推奨し、生体認証を廃止する。




 「利用状況を踏まえ・・・」とあるのは、利用者が生体認証の価値を理解していなかったとみるべきだろう。サービス提供者も社会も、理解させる努力を怠っていたと言わざるを得ない。にもかかわらずの、総務省の令和4年9月2日の「自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画【第 2.0 版】」ってなんですか?


 サービス提供者が生体認証を撤退していく中、行政のマイナンバーカードだけ国税で生体認証?


 ちなみに個人情報だってデジタル情報だ。所有者、管理者、利用者がある。個人情報の所有者は当然本人。個人情報保護は、不当に干渉されない権利を守るためにある。家で例えたら、他人に不当に家に侵入されない権利だ。デジタル情報は簡単にコピーできる。そのためデジタル化された個人情報が不当に利用されないよう、個人情報保護法が定められた。個人情報の利用者(所有者ではない)は、個人情報保護指針を定めることになっている。


 皆さんの個人情報の利用者である地方自治体は、個人情報保護指針を、住民と共有しているだろうか?


 わが地方自治体は、防災のための要介護者の名簿を提出するように言ってくるが、残念ながら個人情報保護指針は、まだ定まっていないと言う。


 DXは、デジタル情報の処理をコンピュータにやらせることで、人の労力を減らすのが目的だ。DXを推進するには、「家」と同様、「デジタル情報」の所有者(オーナー)、管理者、利用者(ユーザー)を意識し、セキュリティのための錠(ロック)と鍵(キー)について理解することが大切だ。

エコワン、緊急時対応モード

 エコワンのエコジョーズ部分の中和器が凍結すると、エラー290を表示する。


 この表示は、エコワンが貯湯されたお湯をガスで暖めようとしたときに発生し、そのまま保持するらしい。だから、通常モードで、エラー290が表示された場合、貯湯されたお湯の温度が下がっていたとしても、ヒートポンプで積極的に貯湯さらたお湯を温めようとはしないらしい。というのは、どんどん、出湯温度が下がっていくからだ。


 手をこまねいていても仕方ないので、緊急対応モードを「電気」に設定してみた。このモードでは、ダブルハイブリッドでも床暖は使えない。自動お湯張りもおいだきも使えない。外気温度がマイナス10度以下では、ヒートポンプの効率が下がるため、タンク沸き上げもしない。いろいろ制限は多い。


 幸い今日の最高気温はマイナス2度。設定して様子を見ていると、朝の冷え込みが緩んだころから、沸き上げをはじめたらしく。暖かいお湯が使えるようになった。お湯が使えるというのは、なんとありがたいことか。


 エコキュートにくらべて、エコワンの貯湯タンクは160リットルと小さく、貯湯温度も低いので、途中でお湯切れを起こす可能性がある。それでも使えないに較べたら、ほんと助かる。


 緊急時対応モードにはあまりお世話になりたくないが、またエラー290が出たら、迷わず緊急対応モードを「電気」に設定することにしよう。