マイナス金利政策

 朝夕ひんやりと思えば、日中は汗ばむ暑さ。もう10月だというのに。


 ちょっと銀行に行く。土地選びをしたときは、近くに銀行がある場所を選んだ。でも、このマイナス金利政策で、地方銀行はどこも厳しい。県の指定金融機関の銀行でさえだ。いつも使っていたその銀行の支店は、ブランチインブランチで、遠くの支店に統合されてしまった。スーパーの近くにあった、指定代理金融機関の銀行の支店も、ブランチインブランチで、遠くの支店に統合されてしまった。その銀行は、隣の市の支店までも、ひとつに統合されてしまった。隣の市の支店を利用していた顧客は、20キロも離れたこの市の支店に来なくてはならない。


 景気は悪化の一方。このコロナで、さらに深刻化。無料での請負が前提となってきた銀行の自治体向け取引も、新たに手数料を適用する見込み。自治体の支出が増えても、景気が回復しなければ、税収は増えない。


 マイナス金利政策が続けば、住宅ローンの金利も低いままだ。一見、借りやすくなるように思える。でも、住宅ローンは、借金なのだ。金利が低いということは、貸す側の銀行から見れば、収益が見込めない。だから返済が滞ったらすぐに回収しないと銀行が危ない。ローンが破綻しないまでも、借金は、労働力の先送りだ。お金は、誰かが働いた分しか出てこない。誰かが、馬車馬のように働くしかない。


 ゼロ金利政策のアメリカの方が、まだましだ。Google, Amazon, Facebook, Apple ... 。そこに日本企業の名前はない。アメリカの方が、まだましと、外貨建て金融商品に顧客が流れれば、国内の景気はさらに冷え込む。馬車馬のように働くにも、働く場所すらなくなることもあり得る。


 一条工務店?一条工務店は、フィリピンのH.R.D.のフランチャイジーですから、働く人の大半は、フィリピンで働いている。馬車馬のように働いて収入を得ているのは、フィリピンの人。フィリピンも、政策金利を低く抑えると言っているが、マイナス金利どころか、+2%ぐらい。物価上昇率の予測値も2~4%。日本に較べたら、ずっと景気いいですな。一条工務店が、フィリピンにお金預けるのが頷ける。日本は、物価上昇率2%が達成できたら、ゼロ金利政策をやめるてなことを言っていたようだが、いったいいつになることやら。地方銀行が倒産しないことを祈るばかりです。