ガスコンロ「デリシア」の使い勝手とガス併用住宅

 ガスコンロも進歩している。一条工務店だとオプションになるが、ガスコンロ「デリシア」は優れものだ。


 「右コンロ点火しました!」


 押しボタンを押すと、自動的に着火し音声ガイドが流れる。視力の弱い人にも優しいユニバーサルデザインだ。乾電池駆動なので停電時にも使うことができる。フレームレスのガラストッププレートは汚れにくく手入れもしやすい。


 ガスコンロだから調理器具を選ばない。中華鍋でチャーハンを炎の中をくぐらせて調理にこだわるのも一興だ。しかしそれよりありがたいのは軽量な調理器具を使えることだ。腕力の衰えたお年寄りはもちろん、関節に障害がある人にも優しい。


 さすがに煮物はIHの方がいい。特に弱火の長時間の煮物や鍋物にはIHがいい。だからガスコンロの隣には卓上IHコンロがおいてある。


 オール電化住宅かガス併用住宅か。迷った末にガス併用住宅を選んだので、給湯器もガス、ではない。選んだのは一条工務店のオプションのハイブリッド給湯器「エコワン」。ヒートポンプとガスを自動的に賢く使い分ける。寒冷地の場合は、外気温が下がるとヒートポンプの効率が著しく下がってしまうのを避ける狙いだ。


 それとガス併用するとなったら、考えておきたいのが衣類乾燥機。ヒートポンプ式の乾燥機では冬場どうにも生乾きになってしまう衣類が、からりと乾燥する。コインランドリーまでの外出に不便を感じる人にとっては考えておきたいところだ。ただ、ガス式衣類乾燥機は外につながる排湿菅を壁に設置する必要があるので、洗濯室の間取りの段階から計画する必要があり、特に気密断熱住宅であとから壁に穴をあけて導入するのは難しいかもしれない。