住宅気密性能指標C値の疑問

 やっと桜が咲き始めたというのに、氷点下に冷え込み、氷が貼ったりする。せっかく植えたマリーゴールドが全滅だ。ちょっと気が早かったか。マリーゴールドが寒さに弱いのは知っていた。でも、なんだか陽気につられて植えてみたくなっちゃったのだ!


 室温22度、外気温ー4℃、温度差は26℃。陽気に体が慣れた分、ちょっと肌寒い感じがするときもある。そんなときもガスで床暖房は、ファンヒーターをつける感覚ですぐ温まる。


 住宅気密性能の指標のひとつにC値というのがある。高気密・高断熱をうたっている一条工務店のアイ・スマートのホームページに記載されているC値の実測平均値は0.59。我が家の気密測定報告書に記載の実測C値は0.66。正直言って、有効数字二けたはあってもなくてもいい。



 ここに記載の方法で測定する。


 測定現場を通りかかったとき、工事課のスタッフが大挙して押し寄せ、いつもひとりで施工した若い大工さんが、外で待たされ


 「今、気密測定中なんすよ。。。」


 と不安気が表情をしていた。


 大工さんにとってみれば、腕の良しあしが評価されるようなものだから、心中察せられるものがある。


 さて、記載の方法にもあるが、圧力を変化させたときの、風量の変化を調べ、そこから隙間面積を推定し、最後に延床面積で割ってC値を出す。


 ここで疑問がある。


 なぜ、延床面積なのか?


 断熱性能を示すQ値やUa値では、Ua値の方がより指標となるとされる。延床面積ではなく、外皮面積で割るからだ。一条工務店のホームページにも壁の目張りをしている現場写真が掲載されている。それを見れば、壁も面積のひとつだろう?と思う。気密指標も延べ床面積ではなく、外皮面積で割った方が、より参考になると思う。


 まあ、それは数字をいじくればいいだけのことだ。実際には隙間がどれくらいあるかだ。


 我が家の気密測定時の総相当隙間面積はだいたい60平方センチ。ハガキのサイズの半分以下。ずっと暮らしていても隙間風を感じたことはない。まあ、上出来なんじゃないのと思う。


 ちなみに気密にすると、シックハウス症候群のリスクが高まる。だから換気が義務付けられた。だから気密は換気計画とセットで考えなければならない。