どこの湿度?
今年は、五月というのに夏日が続いたりして、雨らしい雨の降らない梅雨を迎えた。アジサイの花が咲き揃わないうちに、コスモスやキキョウが咲き始めた。
温帯モンスーン気候の日本の梅雨と言えば、じめじめして湿気が気になる季節だ。また湿度が高いと熱中症も心配だ。
で、どこの湿度?
温度もそうだが、家の中でも湿度は一様ではない。というか湿度-正確には相対湿度-は、温度抜きには語れない。
冬場、空気が乾燥すると言っても、窓際の相対湿度は100%になることがある。相対湿度が100%と言うことは、結露するということだ。部屋の中心は乾燥しているが、窓際に結露という状況は、同じ部屋でも場所によって相対湿度が違うことだ。空気中に含まれる限界の水蒸気量のを飽和水蒸気量と言う。そして飽和水蒸気量は温度で決まる。逆に空気を冷やしたときに結露する温度を露点と言う。冬場に暖房した状態で、窓の温度が下がると結露するのはそのためだ。部屋の中心部の温度を上げて、そのだけ相対湿度を下げても、窓が冷え切っていては、結露することに変わりはない。
一条工務店のアイ・スマートのトリプルガラスの断熱はなかなかいい。この冬に寒くて雪深いところでも結露しない。断熱がいいから窓の温度が下がらないため、露点に達せず結露しないのだ。これがシングルガラスだと朝から晩まで結露して、だらだらで、黒カビとの闘いになる。窓際のカーテンなどぐっしょりである。寒いので石油ファンヒーターを使わざる得ないのでなおさらである。冬になるとシングルガラスにエアマットを貼って、少しでも断熱を試みたのは、懐かしい思い出になった。トリプルサッシの断熱と床暖房の組み合わせは、結露地獄と黒カビ地獄からまったく解放してくれる。ありがたや、ありがたや。
乾燥と除湿は違う。乾燥は濡れたものを加熱し、水分を蒸発させ、風で水分をよそに運ぶ。除湿は、風で湿った空気を誘い込み、温度を露点以下に下げて結露させて水蒸気を水にする。温度を上げるのと下げるのでは大違いである。でも共通するところは風で空気に含まれる水蒸気も運ぶということだ。
風は対流による物質移動。移動量と風量は比例する。洗濯物は風にあてると乾きがぐんと早いし、室内の温度や湿度を均一にするのも風がいい。一条工務店のアイ・スマートでは冬場に結露することはまずないが、シングルガラスの結露を防止するのに冬場に窓ガラスに扇風機をよくあてたものだ。
人は汗をかくので、皮膚の近くは相対湿度が高い。物質移動をするには、局所的な対流を起こせばいい。じっとしてると空気と水蒸気が動かず、体の周囲の相対湿度だけ高くなる。動いているより寝ている方が暑さを感じることがあるのはそのためだ。動くのがおっくうなら、風をあてればいい。じめじめした暑さにはうちわが一番ということだ。
水分摂って、エアコン上手に使って、熱中症にご用心。
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