情報ボックスが狭い

 日一日と日が短くなる。まだ残暑とは言え、秋の日はつるべ落とし。ガーデンライトの点灯時刻を、18時ごろにセットしなおす。もう、草むらからの、コオロギの声が絶えることはない。


 ずっと思っていたことだが、WiFiの電波が弱いところがある。平屋の西側にWiFiルーターがあるのだが、東側のダイニングキッチンで届きが悪いのだ。ダイニングキッチンの冷蔵庫とWiFiルーターからは、ちょうど平屋の対角の頂点で、壁越しに20メートルぐらいになるだろうか。平屋でなくて二階建てでも、WiFiの電波が届きにくいことがあるだろう。


 思い立ってメッシュWiFiルーターにした。子機を平屋の対角の中点あたりに設置した。それまで不達気味だった冷蔵庫からの冷凍完了のメッセージが、家の中のどこにいても、スマホに届くようになった。


 さて、一条工務店のアイ・スマートでは、外からのケーブル類は、壁に設置された情報ボックスに集約される。そこにルーターやら、なにやらと、収納する。のだが、・・・


 その、情報ボックスが、せまーい!!!のだ。


 情報は、FTTH(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)の光ケーブルでやってくる。屋外から引き込まれた光ケーブルは、情報ボックスにつながり、情報ボックスの中で、光信号を受信するONU、そのONUにテレビの分配器、メッシュWiFiルーター、光電話ルータ、HUB、などが接続され、収納される。そして、それらのACアダプタ。これがごろごろして収納しづらい。しかも情報ボックス内のサービスコンセントが少ないので、ふたまたコンセントなども収納しないとならない。ほんとうは、UPSも置きたかったのだが、あきらめた。情報ボックスのサイズにオプションはなく、大きくしようとすれば、特注になるだろう。


 政府もデジタル庁を作るぐらいなのだから、一条工務店ももう少し、情報ボックスにゆとりをもってくれればいいのに、と思うのだった。もっとも、アパートに住んでいたときは、タンスの上が、情報通信機器で満載だった。


 そうそう。NAS(ネットワーク接続ストレージ)を使っている方は、ルーターを交換するときは、パスワードなどの資格情報をメモすることは忘れずに。NASは、盗難されても中身が読めないように、ルーターが変わると、パスワードを要求してくるからだ。ルーターを交換するということは、情報機器が住む家を引っ越すのと同じだと思えばいい。


 ネットラジオや音楽配信サービスを各部屋にキャストすると、家全体に音楽が流れる。リビングのホームシアターの前に座って映画を鑑賞するのもいいが、家全体に軽いBGMを流して、掃除をすれば、楽しく掃除ができるというものだ。


 戸建てで、FTTH、しかも地方なので、通信速度は、超早い。情報通信は、道路の渋滞にたとえるとわかりやすい。首都高速みたいに車の台数が多ければ、それは、渋滞も発生することだろう。地方の、プロバイダは、田舎の農道を、運転するようなものだ。動画もゲームもさくさく動く。しかもメッシュWiFiにしたので、家じゅうどこにいても快適だ。


 秋の夜長にふさわしいBGMは、何がいいかな、と思いながらSpotifyの音楽を、検索するのであった。